
異なる素材を組み合わせて、模様を象(かたど)って嵌(は)め込む象嵌(ぞうがん)。
紀元前に現在のシリアで誕生し、世界はもちろん日本にも広まったとっても歴史のある工芸技法ですが、日常生活でその存在を認識することはあまりないですよね?
象嵌の技術自体に価値を感じる方も多いはずなのに、絶対的に職人さんが少ないという現実があるんでしょうね…寂しいばかりです。
そんなことを考えてるときに、YouTubeでフローレンスモザイクの老舗工房の動画を視聴する機会がありました。
ナレーションで石を切断し接合するだけで最低でも10年の修行が必要だと…これは理解ができます。
石を精密に切断して隙間が生まれないように完全に接合するなんて尋常じゃありません。私なら10年どころか生まれ変わっても出来ないでしょう。
しかし最終的にそれを絵にするというのは生まれ持った才能が必要だというのです…絶対音感的な話じゃありませんか!
そりゃ~職人さん少ないはずだ…納得です。
集中力も器用さもないうえ、才能なんて微塵もない私はもう無理です…って、いつの間にか職人さんになると考えていた自分に驚きです…。
こういう動画を見ると、どうしても影響されるんですよね(笑)
そんな数少ない職人さんをリスペクトしつつ、今回は象嵌の技術が光る伝統工芸品のヴィンテージをご紹介いたします。