
10月を目前にして、ようやく朝夕の気温が落ち着き始めた今日この頃。けれど秋になったな~と思えるほどでもなく、日中の気温はまだ30℃前後…。「まだ夏やん…」と嘆きのひとことが出てしまいます。
それでも季節は移り変わっており、10月6日は「中秋の名月」月見のシーズンに突入です。
それにしても日本人はお月さんが大好きですよね。自然を愛でる文化がほんとうに浸透しているなと感じます。
古今和歌集や万葉集、そして百人一首などなど、古より多くの歌人に謳われています。
おとぎ話では竹取物語なんかも有名ですよね。あとは戦国時代においても伊達政宗の兜は三日月。現代においてはセーラームーン(ちょい古いですかね笑)
数々の「月」にまつわる文学、文献、アニメなどが存在しています。やはり月の神秘性と日本人の感性が一体となってロマンティックな想いが「月」にはあるのかもしれないですね。
しかしヨーロッパ圏においてはお月見というイベントやお祭りは存在しないそうです。
意外や意外、ビックリです。それどころか「月」にはどこか魔術的な雰囲気を持っているようです。たしかに満月を見ると狼に豹変する「狼男」の話とか、安息日の日曜日に欲をかいて休まず働いた男が永遠に月に閉じ込められる「月の男」の話などなど…あれ、日本と感じ方が違いすぎます。ロマンティックは何処へやら…。
少し調べてみると古代ヨーロッパでは月とは「狂気の象徴」とされていたようです。「月」のイメージ怖すぎます。
日本とヨーロッパ圏の「月」に対しての想いは異なりますが、とてつもなく妖艶な雰囲気を醸し出している「イギリスの三日月型マッチケース」のご紹介をさせてもらいます。
三日月型をした真鍮製のマッチケースは19世紀末ごろに作られたイギリス製です。
真鍮の経年変化による渋みは、その怪しげな横顔と相まって、もはやイケオジ状態です。頭部が開閉式の蓋になっていてマッチが収納できるようになっています。また背面部にはマッチを擦れるようになっています。マッチケースとしての機能が愛らしくもあります。
クリクリの目にはラインストーンが使われているところなんかもこだわりが感じられます。

そして口には小さな穴が開いていて、マッチが立てられるようになっているユーモア仕様。サイズが合えばお香立てとして使えるかもですね。
この怪しげな横顔がマッチケースとは…斜め上いくお洒落さです。
ちなみにお月さんに何が見えるか?といえば日本人なら「うさぎの餅つき」ですよね。
ヨーロッパでは「カニ」とか「「本を読むおばあさん」や「人の横顔」だそうです。
人も国も変われば、見えるもの感じるものが変わってきます。昔の物に触れていると、本当に勉強になります。
そんなこんなで10月は「月見で一杯」ですね!
つい半年ほど前は「花見で一杯」やったんですが(笑)
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